"SPEEDMERCHANT Rev.5" 製作マニュアル
SPEEDMERCHANT Rev.5

 当店が輸入販売致しております「SPEEDMERCHANT Rev.5」をより良く組み立てて頂く為にこのページを作成いたしました。皆様の組み立ての参考になれば幸いに存じます。
 組み立てにあたっては”えびちゅ”の組み立てでございますので、ちょっと変わったものもあるとは思いますが、その辺は・・・そんな組み立て方もあるんだ・・・程度にさらっと流してください。

 まず1枚目の写真は、この組み立てキットを開封した状態です。ご覧のように主要部分は組み立て完成済みとなっております。このまま、組み上げても勿論問題は無いのですが、ちょっと拘った製作をご紹介いたします。
SPEEDMERCHANT Rev.5

 キットの箱を開けた状態で組み立てが完成しているメインシャーシ部分の画像です。
この車の最大の特徴でもある”Formula”サスペンション(フロント部分)のロアサスペンションアーム(Carbon製)が見て頂けると思います。このロアサスアームは3.2mm厚のカーボンで、非常に強度の高いものです。実際にこのカーボン製のロアサスアームを骨折させるのは・・・・・本当に極稀な事です。レース中に骨折してリタイヤ・・・そんな経験をお持ちの皆さんも多いとは思いますが、この車はその点では遥かに他車よりも頑丈な車だと自信を持ってお勧めします。写真でご覧頂くよりも実際に実物をご覧頂ければその頑丈さをご理解頂けると思います。
SPEEDMERCHANT Rev.5

 この写真は先ほどの写真と同じく、キット状態で完成しているリア部分です。
先にご紹介致しました、日本Ver.オリジナルのアルミモーターマウントがご覧頂けると思います。モーターマウント上部に”SPEEDMERCHANT”のロゴが印刷されているのが解りますか??これ”えびちゅ”がシール貼った訳ではないんですよ!製品に印刷してあります。黒いモーターマウントに白い”SPEEDMERCHANT”のロゴ・・・ちょっと高級感が高まる演出だと”えびちゅ”は気に入ってます。
Rev.5 組み立て前の準備作業

 さて、早速組み立てを行っていきますね。
まず最初はせっかく組みあがっているパーツを全部外してしまいます。これは、メインシャーシを始めとする全てのカーボン材のパーツの切削面の処理を行うためです。”えびちゅ”の場合は「DREMEL製 リューター」を使用して全ての切削面をまずは綺麗に落としていきます。その後リューターで削った面をペーパーで仕上げていきます。#400→#800→#1000の3種類のペーパーで仕上げます。
 左の写真は角落しが終了したメインシャーシとロアサスアームを組み直した写真です。ロアサスアームには色々な穴が設けられていますが、この部分も上下両面からリューターを使用して平らになるように加工を施します。このロアサスアームにはメインシャーシと結合するための穴があり、その部分にはタップが立てられているのですが、その際に生じたカーボンのめくれが存在する場合があります。これを放置するとロアサスアームを水平に取り付ける際の障害になることもありますので忘れずに行いましょう。
Rev.5 組み立て前の準備作業

 次の作業はシャーシ後端に設置されているピポットボールの動作確認です。
この部分は特に”ガタなし!するする!!”を実現しておく必要があります。”えびちゅ”は現在までに3台の”Rev.5”を組み上げましたが、この部分に特別な手を加える必要のあるキットはありませんでした。それでも更に良くする為に一つ手を加えておきます。まず、ボールシート上下にマーキングを施します。これは再度組み上げる際に向きを間違えないためです。その後ボールシートを分離します。そして、ボールシートのボールが入り込む面からボディリーマーを差込み、軽く1周リーマーを回し、ボールシートのバリを削ぎ落とします。この作業で一段とスムースな作動が得られます。くれぐれも少しですのでそれだけは充分に注意してくださいね。
Rev.5 組み立て前の準備作業

 一度バラバラにしたメインシャーシ部分が、左の写真のクロスブレースを組み上げ直した事で、キットを開けた状態に戻ります。この写真・・・実は後で気が付いたのですが、クロスブレースの向きが逆です・・・。かなり組み立てが出来上がった状態で気が付いて直しましたので、しばらくはこの向きの写真が出てくると思いますが・・・そこは目をつぶってくださいね・・・。
Rev.5 組み立て前の準備作業

 このリアモーターマウント部分を組み直すことで、組み立て前の準備作業は終了となります。
モーターマウント組み上げる際に、一つだけお勧めの組み上げ方法をご紹介します。
 ロアポッドプレート下面から4本のビス、車体後部からマーターマウントブレース固定用の4本のビス、モーターマウント上面前方のアッパープレート固定用の4本のビス、合計12本のビスを2回転程度ずつひっかけるような感じでねじ込んでください。その後、それぞれ12本のビスを少しづつ締めこんで行き、確実に固定してください。めんどくさいですが、お勧めの方法です。
フロントサスペンションの組み立て @

 この車最大の特徴でもある”Formula”サスペンションの組み立てです。このサスペンション方式はキャスター角、キャンバー角、キャンバー変化量、キャスター変化量の全てを自在に細かく変更できる意味では非常に自由自在な方式なんですが、その自由度がセッティング迷子になる要因の一つになってしまうでしょう・・・そこで、まずはセットアップの基準幅をご提案します。キャスター( 3°or 4°)、キャンバー( 1°or 2°)まずはこの重要なアライメントを、この範囲で使用することを基準にしましょう。つまりキャスターキャンバーの組み合わせは4通りの中から選択するように考えてください。その中でもお勧めは、
キャスター=3°キャンバー=1°での組み上げです。今までの”SPEEDMERCHANT”社のドライバーの多くが採用するこのアライメントは、お勧めです。参考までにこのアライメントを実現するために、前後のターンバックルのサイズを書いておきます。前側=約71mm、後側=約66mm位です。車体に個体差がありますのでこの数値で必ずお勧めのアライメントになるとは限りませんので、あくまでも組み付ける前の参考として考えていただければ幸いです。
フロントサスペンションの組み立て A

 先ほどの写真で述べておくべきでしたが、海外モデルとこの日本向けモデルにはもう一つ変更点があったんです・・・それはアッパーアーム内側の取り付け方法が変更されている点です。キットには3.2mm穴の真鍮ボールが組み込まれたボールエンド4個と、タップの立てられたステンレス製のボールが組み込まれたボールエンド4個が入っています。本国仕様では3.2mm穴の真鍮ボールが組み込まれたボールエンドが8個入っています。日本仕様は車体内側のボールエンドを変更してあるのです。それに伴い、説明書に記載のあるロックナットでの固定は無くなっています。この変更によりボディ搭載時の自由度が確保され、更に、3.2mm穴に4−40ビスを差し込んだ状態で発生するガタも消すことが出来ます。
フロントサスペンションの組み立て B

 前後した説明になりますがナックル部分の組み立てです。デルリンの削りだしで出来上がっているステアリングにフロントアクスルを装着します。このアクスルは、材質はスチールです。固定方法は”LUNSFORD”製と同じく、ブロックに逆ねじでねじ込み、完全にねじ込んだ後、ナックル裏面から4-40ナットで固定をします。
 出来上がったナックルを車体に組み付けます。
ここで一つポイントです。ナックルにキングピンを通す際、決してナックルにリーマーを通したりしないでください!この部分をするするにしてしまうと・・・・あっと!言う間にナックルががったがたになってしまいます。(@走行で)この点はお忘れなきように・・・!!
フロントサスペンションの組み立て C

 出来上がったフロントサスペンションです。この車のサスペンション固定位置は、アソシ製のサスペンションと同じスパンになっています。ですのでアソシ製の”INDサス”を容易に撞着することが出来ます。色々な事が出来るのもこの車の特徴です。
 この”Formula”サスペンション方式は、ロアサスプレート下部のテフロン製”Oリング”に負担がかかり、時間と共にこの部分にガタが発生していきます。現在までのテストではこの”Oリング”の耐久性は20パック前後の様です。勿論、大きなクラッシュを重ねればこの限りでは無いのですが”Oリング”の交換でまた元の状態を再現することが出来ます。現在私たちはこの”Oリング”の更なる耐久性向上を目指して試行錯誤を繰り返しております。この”Rev.5”の”Formula”サスペンションの利点を生かし、気になる点を緩和することでレースに参戦していきます。
リアセクションの組み立て @

 いよいよリアセクションをメインシャーシに結合します。
左の写真は、先にも述べたようにクロスブレースが前後逆さまに装着されています・・・。
結合はこの時点ではセンターのピポットボール1箇所のみです。この結合を行った際に極まれに、メインシャーシとロアモーターポットプレートの下面に段差が出てきてしまう事があります。”えびちゅ”製作の内1台に発生していました。ここはシャーシ下面を必ず揃える様に調整します。センターボールシートが固定されたカーボンプレートの下側にシムを入れることで調整します。”えびちゅ”が遭遇したケースでは0.2mm厚のシムを挿入することで解消することが出来ました。ケースバイケースでこの作業を行ってください。
リアセクションの組み立て A

 重要ポイント!
サイドリンクを組み上げます。まずは1本のリンクロットを約70.5mmに調整し車体に装着します。リンクロットを装着したら、シャーシ裏側から写真のように眺め、モーターポットプレートとメインシャーシの隙間が均一の状態であるかを確認します。先ほどの長さで調整したロットで左右どちらかに隙間の違いがある場合は、この1本のリンクロットを調整して左右の隙間が均一になるように調整します。この作業は念入りに行ってください。
 時間を掛けて、納得のいくまで拘った作業をお願いいたします。もう1本のロットを確実に取り付けるためにも非常に重要な作業となります。
リアセクションの組み立て B

 もう1本のリンクロットを約70.5mmに組み上げ、リンクロットの装着されていない側のボールの上に乗せてみてください。もしもリンクロットの長さが完璧であれば、
両端のボールソケットにボールが1/3程度均等に潜り込むように乗るはずです。このリンクロットの長さを調整して前後のボールに乗せた際に、前後のボールに均等に潜り込む状態を、ロット装着前に調整してください。この調整が出来ればリンクロットを装着した際に非常にスムースな、リアセクションが出来上がります。両方のリンクロットが装着された時点で、サイドスプリングを外し、モーターマウント部分を左右に動かしてみてください。その際に抵抗感無く動けば成功です!左右に動かした際に中央付近でひっかるように感じる場合は、サイドリンクが長い状態です。サイドリンクが短い場合は動作自体に重さを感じるはずです。
完成まであと少し・・・

 左の写真は問題のクロスブレースが正しい位置になっています。これが正解の取り付けです。
先ほどの工程以後、ボールデフを組み立て、センターショックを組み立て上げた写真が左の写真です。ボールデフ、センターショックの組み立ては極普通に行って頂ければ大丈夫だと思います。センターショックは”SILVA社”製のダイヤフラム式ショックですので、簡単にそして確実に組み立てることが出来ます。
最後の調整・・・そして完成!!

 最後の調整は、サイドダンパーのグリスアップとサイドスプリングの調整です。サイドダンパーのグリスは「SPEEDMERCHANT」社製の”Tube Spooge”を使用します。
GreenRedBlueの順で硬くなっていくグリスです。現在までのテストでは”Blue”が安定した性能を示しています。この辺はコースによっても好みによっても変わりますので、ご自分の走行させる場所でテストしてみてください。
 サイドスプリングですが、シャーシをガラス面などの平らな面に置き、その状態でサイドスプリング上部のキャップスクリューを回し調整します。基準位置はスプリングがリンクロットに接触するぎりぎりの位置となります。左右共にその位置を目指してゆっくりと、じっくりと調整してください。

以上で組立作業は終了です。
みなさん納得の行くまで時間をかけて組み上げてください